病院の収入・支出と経営状況

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病院は入院料が大きな収入源

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これから医療業界で働こうと考えている人にとって、病院の収入や支出はどうなっているのか気になるところではないでしょうか。

 

まずは病院の収入についてですが、これはみなさんもお分かりの通り、患者さんからの自己負担金や保険者からの診療報酬などから成り立っています。これを医業収入といいます。それ以外のものは医業外収入です。

 

そして、病院の医業収入のうち最も大きな収入源となっているのが入院収入で、すべての収入の70%前後を占めています。規模が大きな病院ほど、この入院収入の割合が高い傾向にあります。

 

入院収入に次いで多いのは外来収入で、約30%〜40%を占めています。この他には、検査料、検診料、差額ベッド代と続いていきます。

 

医業外収入には、医療専門職の育成事業、臨床研究事業からの収入や寄付金があります。また、公立病院には国や自治体からの交付金もあり、これも貴重な収入源となっています。

 

支出の約半分は人件費

 

続いて病院の支出ですが、最も大きな割合を占めているのが職員への給与つまり人件費で、50%を超えています。100床未満の小さな病院では約60%に達している一方、700床以上の大きな病院では50%に満たず、施設規模による差が大きいという問題があります。

 

人件費が50%以下に抑えられている病院は、経営が比較的安定しているところが多いとされています。

 

次に多いのが材料費(医薬品費、診療材料費)で、全体の約25%を占めます。あとは経費全般が約10%、減価償却費、設備関係費と続いていきます。

 

支出の約半分が人件費に消えているということで、それを抑えるために近年では外部委託が増加しています。とくに院内清掃や給食などが外部委託されています。

 

自治体病院の半数近くは赤字

 

病院の経営状況は、ほとんどが安泰だと思っている人が多いかもしれませんが、実際はそうではありません。医療費削減のために診療報酬の切り下げが続いており、医業収入が伸び悩んで経営も全体的に厳しくなっています。とくに経営状況が悪いのは、自治体病院をはじめとする公立病院です

 

厚生労働省は「病院経営管理指標」というものを発表していますが、そのなかで赤字の割合が多かったのが、自治体のケアミックス病院でした。ケアミックス病院とは、急性期から慢性期までの患者さんを見る、一般病床と療養病床を併せ持つ病院です。

 

黒字率が低い原因としては、周りに協力できる病院が少ないため、患者さんを治療段階に合った病院へ引き継ぐことができずに、効率化が図れないことなどが考えられています。

 

自治体病院の赤字は、市町村の予算の中から交付金のかたちで補填されてきましたが、自治体の財政も厳しくなって大幅な見直しが求められています。民間の資本を注入したり、他の病院と統合するなどの対策が進められています。

 

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