医療費はどうやって決められているか

スポンサード リンク


診療報酬とは何なのか

医療秘書,資格取得,通信講座,医療事務

 

私たちが病院で医療行為を受けると、当然医療費がかかるわけですが、この医療費はいったいどのようにして決められているのか興味がありますね。医療費を語る上で重要になってくるのが「診療報酬」です。

 

この診療報酬とは、医療機関が、健康保険が適用される医療行為を患者に適用したときに、その対価として受け取るお金のことです。医療行為の値段は、国によって細かく規定されています。たとえば、「◯歳以上の初診料は◯点」「画像診断をしたら◯点」というものです。

 

ここで、「点」という表現について違和感を感じた方も多いと思いますが、診療報酬は金額ではなく点数で表されるしくみになっています。1点=10円で表します。これを「診療報酬点数」といいます。

 

診療報酬点数は基本的に全国一律で、都市部であろうと地方であろうと、どこの病院を受診しても、同じ内容の医療行為であれば点数は変わりません。

 

たとえば、患者がはじめて医療機関にかかったときに発生する初診料は、どこの病院でも282点、つまり2820円ということです。(ただし、紹介状なしで大病院をはじめて受診したときには、初診料に加えて5000円以上の特別料金が必要になります。)

 

また、基本的に全国一律といいましたが、人口当たりの医師・看護師数や病院密度が低い地域では、等級に応じて診療報酬点数が加算されます。

 

診療報酬点数の決め方

 

診療報酬点数は国によって決められていますが、これもずっと同じというわけではなく、2年ごとに改定されています。2年というとけっこう短く感じますが、これはその時々の社会情勢や物価・賃金水準などを反映させているからです。

 

厚生労働大臣の諮問機関である社会保障審議会が基本方針を策定したあと、内閣で改定率を決定し、同じく諮問機関である中央社会保険医療協議会で審議を行います。

 

診療報酬点数の構成

 

診療報酬点数は、基本診療料に特掲(とっけい)診療料が加算されていくしくみになっています。基本診療料は、診療を受ける際に必ず発生する料金です。初・再診料や入院料などがあります。

 

一方の特掲診療料は、基本診療料に含まれない診療行為に対して発生するオプション料金です。場合によって算定されるものと考えればわかりやすいでしょう。

 

特掲診療料の例

心電図検査・ベクトル心電図 150点
画像診断(頭部、胸部、腹部、脊椎) 85点
調剤料・内服薬 9点
運動器リハビリテーション料1 185点
入院精神療法1 360点
静脈麻酔・短時間のもの 120点
放射線治療・全身照射 30000点

 

スポンサードリンク

医療費はどうやって決められているか関連エントリー

医療費はなぜ増え続けているのか
医療費に関するニュースでよく聞くのは、毎年増加傾向にあるというものです。現在は40兆円を超えており、その背景には高齢化があります。
医療費の計算方法(「出来高払い」と「包括支払制度」)
医療費の計算方法には、提供された医療行為の点数を加算する「出来高払い」と、1日あたりの診療報酬点数が規定された「DPC(包括支払制度)」の2種類あります。それぞれのメリット・デメリットも紹介しています。
健康保険のしくみとレセプト請求
医療従事者は健康保険のしくみについて理解しておく必要があります。そして、診療報酬を受け取るためには、「レセプト(診療報酬明細書)」と呼ばれる書類を作成して、月に一度、審査支払機関に請求することになっています。
健康保険が適用されない医療とは
健康保険といっても、すべての医療行為に対して適用されるわけではありません。健康診断や予防接種、美容医療、先進医療などは健康保険が適用されず、全額自己負担となります。
看護体制と入院基本料の単価
入院基本料の単価は、看護師の人員配置によって異なっています。入院患者7人に対して、常時看護師1人以上を配置する「7対1看護体制」は、最も手厚い看護のかたちであり、それだけ入院費も高くなっています。